
Googleは200以上のシグナルを使ってウェブサイトの順位付けを行っています。
この200という数字の正確さは問題ではありませんが、これからSEOを行う担当者であればこの数字の多さに戸惑ってしまうでしょう。
実際は全てのファクターが等しく重要なわけではありません。いくつかのファクターは必須ですが、それ以外は違いがほとんどわからない程軽微なものもあります。多くの場合、直接的な影響すらないでしょう。
あなたがウェブサイトを立ち上げたばかりで、はじめに取り組むべきSEOファクターを見つけ出したいのであれば、ここで紹介する内容は参考になるかもしれません。
SEOビギナーの方にとって役に立つ重要なGoogleランキングファクターをチェックリストにしましたのでご確認ください。
ページ内ファクター
ページの内部最適化は、順位に最も大きく影響します。検索ヴィジビリティに影響する内部最適化ファクターは次のようなものです。
1. タイトルタグにキーワードを含める
タイトルタグは検索エンジンの順位に最も強く影響するファクターの一つです。このタグにはページコンテンツを正確に表したタイトル文を記述する事で、検索エンジンは検索結果にこのタイトル文を表示させる事ができます。
また、タイトルタグにキーワードを含める事でそのページがキーワード検索で順位付けされるように検索エンジンに伝える事ができます。
キーワードの配置場所については、一般的にはタイトルタグの最初にキーワードを置く事が理想的とされています。
タイトルタグとSEOの重要性については、以下のページが参考になるかもしれません。
2. メタディスクリプションにキーワードを含める
メタディスクリプションタグの重要性については、たびたびフォーラムや掲示板等で話題に上りますが、それでも関連性のあるシグナルの一つです。
メタディスクリプションは検索結果に表示される事で、訪問者のクリックを獲得できる重要なファクターです。検索順位への影響は無いとされています。
詳しくは以下のページが参考になります。
3. H1タグにキーワードを含める
H1タグは関連のあるファクターの一つで、訪問者や検索エンジンに向けてページコンテンツの内容を示す大見出しとして使用します。
H1タグについては様々な意見がありますが、習慣としてページごとに異なるH1タグを配置して、キーワードを含めておいた方が良いでしょう。
詳しくは以下のページでも解説しています。
4. ページ本文にキーワードを含める
大分以前の話になりますが、ページ内にキーワードを詰め込む事は特定のキーワードの順位を上げる効果的な方法でしたが、過度な最適化による順位上昇の結果、検索ユーザーの不満が大きくなっていきました。
現在は過剰に詰め込むとスパムとなる事があります。
適切であれば、キーワードを本文に含める事自体は、検索エンジンにコンテンツの中身を伝える方法の一つです。
5. コンテンツの量
検索ユーザーは、調べたい情報を検索し、検索結果に表示されるコンテンツから学んでいきます。
Googleは信頼できるコンテンツの順位を優遇します。信頼されるには、訪問者にとって役立つコンテンツを作る事が最も重要となります。
訪問者は基本的な情報だけでは満足しませんので、他のウェブサイトでは扱われていないトピックなどで差別化していく必要があります。
補足や関連情報など、トピックで扱う情報を増やす必要があり、結果的にコンテンツの量も増えていきます。
6. 重複コンテンツ
全てのファクターがポジティブな方向に影響するわけではありません。
ウェブサイト上で重複コンテンツを作成すると、検索順エンジンの評価が分散してしまうケースもあります。また、インデックス数を稼ぐ目的やドアウェイページなどのように重複コンテンツを過度に生成する事で順位に悪影響を及ぼす事があります。
このような重複コンテンツを作成する事は避け、各ページオリジナルのコンテンツを作成しましょう。
7. canonical属性
場合によっては、2つのURLで類似のコンテンツを作成しなくてはならない場合もあります。(カタログページや広告用のランディングページなど)
このような場合は、canonical属性を使用する事で検索エンジンからの評価が分散してしまう事を防ぐ事ができます。記述はシンプルで、張り付けたページのURLともう一つのURLのコンテンツは同一で、Googleの評価をどちらかに集約させる事ができます。
詳しくは以下のページで解説しています。
8. 画像の最適化
ページ上ではテキスト以外にも、画像に対してalt属性やキャプションを記述する事で検索エンジンに画像の中身を伝える事ができます。
alt属性については以下のページで解説しています。
9. コンテンツのメンテナンス
Googleのアルゴリズムは新鮮な情報を好みますが、だからといって毎日意味もなくページの内容を変更するという意味ではありません。
最新情報を扱うブログと比較した場合、例えば商品説明ページの場合は、鮮度はそれほど重要では無いでしょう。
出来れば1年に一度、特定の種類のコンテンツは定期的に更新した方が良いでしょう。
10. 発リンク数
信頼できるページへのリンクは、検索エンジンに信頼というシグナルを送ります。
トピックについて更に訪問者に説明や補足をする為に、別のウェブサイトに誘導する事があると思います。
Googleから見るとこのリンクを張るという行為は、大きな信頼というファクターとして認識されます。
ただし、多すぎる発リンクは、ページの持つページランクが薄まり、検索ヴィジビリティに悪影響です。発リンクは順位に影響する可能性があるので、適切に使用しましょう。
11. サイト内リンク
ウェブサイト内の相互リンクは、それぞれのページが持つ評価を受け渡して相互に補強します。
12. URL内のキーワード
URLスラッグ(URLの.com直後に続く部分)内にキーワードを含める事でキーワードとの関連性をGoogleに伝える事ができると言われています。
ウェブサイト全体のファクター
検索ヴィジビリティに影響するウェブサイト全体のファクターも存在します。
1. XMLサイトマップ
2. ドメインの信頼性
Googleは信頼性を評価し、順位付けを行います。では、信頼を築くにはどのようにしたらよいでしょうか?
BacklinkoのBrian氏が信頼に関するファクターをリストアップしています。
Why Google Hates Your Site (Hint: It Has Something to Do With TrustRank)
言うまでもなく、ドメインの信頼性を築く事は、多くのメリット生み出します。
3. サーバーの場所
特定の国や地域の順位によってはサーバーの場所が影響するという意見もあるようです。
4. モバイル最適化
モバイル検索においては、ページのモバイル対応はランキングファクターに含まれました。
5. Search Consoleの利用
Google Search Consoleでウェブサイトを登録し、いくつかの設定を行う事でウェブサイトのインデックスを促進させることができます。
その他にSearch Consoleでは、最適化に活用できる多くのデータを提供しています。
ページ外ファクター
ページの順位付けを行う際に、Googleはあなたのウェブサイト外のファクターも見ています。
1. 被リンク元ドメイン数
被リンク元ドメインの数は、重要なランキングファクターの一つです。
2. 被リンク元ページ数
ある一つの特定のドメインから多くのリンクを集めているケースもあるかもしれません。
このようなケースよりは、様々なドメインからリンクを獲得できている方が良いでしょう。
3. 被リンク元ページのページランク
ページごとにページランクは異なります。
高いページランクからのリンクは、低いページランクのリンクよりも強く影響します。
※現在の所ツールバーで提供されるページランクは2年以上更新されていません。
4. リンクの関連性
あなたのページトピックと関連するページからのリンクは、検索エンジンに適切なリンクとして評価されると言われています。
5. リンク元ドメインの信頼性
ページのページランクと同様に、リンク元ドメインの信頼性もランキングファクターの一つです。
6. トップページからのリンク
同様にリンク元ドメインのトップページからのリンクは、大きな効果があると言われています。
7. dofollowとnofollowリンクの数
nofollowリンク(rel=nofollowを含むリンク)はカウントしないという事をGoogleが公式に発言しています。dofollow(一般的なリンク)が検索順位に影響します。
詳しくは以下のページで解説しています。
8. リンクの多様性
同じタイプ(アンカーテキストやリンク先、場所など)のリンクが過剰にある場合、不自然なリンクと認識されやすくなります。スパムと認識されると検索順位にネガティブな影響があります。
9. 本文コンテンツ内のリンク
ページの本文コンテンツ部分のリンクはサイドバーやフッターなどのサイト全体で共通化されているリンクよりも評価されます。
10. リンクのアンカーテキスト
リンクのアンカーテキストは、強いランキングファクターとして使用されています。
一方で、最近では不自然なリンクを判別するスパムインジケーターとしても使用されていて、スパムと判断されると検索順位にネガティブな影響があります。
ドメインファクター
ドメイン自体もランキングファクターとして影響します。ここではいくつかの注意点を解説します。
1. ドメイン登録からの期間
お持ちのドメインで継続的にウェブサイトのコンテンツを追加、更新していく事は重要です。
2. ドメインの過去の歴史
以前そのドメインの利用者がいて、過去にペナルティを受けている場合、新規にドメインを引き継いだとしても現在の順位にネガティブな影響を与える場合もあります。
3. 国別トップレベルドメイン
海外の特定の市場をターゲットとする場合は、該当する国のトップレベルドメインを取得する事はランキングにとって重要なファクターと言われています。
翻訳元記事:http://positionly.com/blog/seo/google-ranking-factors
著者:Paweł Grabowski